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2011-11

名選手必ずしも名監督ならず

良く耳にするフレーズであり、いつになっても、何度でも繰り返し目にしている光景です。

プロの超一流プレーヤーは、どこかにずば抜けた強みをもっています。
強みはなかなか自分では認識できていない場合が多く、周囲の同僚に「○○さん、すごいですねー」と言われても、本人は「そーですか?当たり前の事をやっているだけですよ」としか思っていません。
本当の強みは、本人が「強み」「長所」と認識している点ではなく、「当たり前」と思っているところにあるものです。

私も、かつて大学生時代フルートのレッスンにお師匠さんのご自宅に通っていました。当時彼は、現役のプロオケの首席奏者でしたが、「そこは、こんな風に吹いて」と教えて(?)くれます。一方、才能を備えていない私は、「先生、そういう風に演奏するには、どうしたらいいのでしょうか?」と尋ね返すのですが、お師匠さん曰く「こんな風に吹くんだよ」。。。
当時の私は、お師匠さんの暗黙知を言語化する作業に追われていました。

スポーツシーンでも、一流選手がコーチ(テクニカル・コーチという意味になります)になると、自分のできる技術を選手に要求してしまい、選手の実力が追い付かないということが起こりがちです。
要求している側には、「「当たり前」の事を言っているだけで、プロ選手なら誰でもできる」という思い込みがあるからです。

また、ビジネスシーンでも、営業成績ダントツの営業マンが管理職に抜擢されて、上手く機能しないなどといった場面が起こりがちです。
第一戦の営業マンで発揮していたスキルは、顧客のニーズを見出し、引き出し、商品に興味を持ってもらい、売上を上げることでした。しかし、管理職に必要なスキルは、部下が売上を上げるようマネジメントすることです。部下のモチベーションを上げ、部下に長所を発揮させ、一人一人異なる本人に合ったスタイルで結果につなげることです。自分が売るのではなく、部下に売ってもらうことです。立場・役割が変わると、要求されるスキルが変わります。
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コーチングは、人を役割とマッチングさせるためのプロセスである、という言い方もできるでしょう。
これも、コーチングの目的の一つです。

「名選手必ずしも名監督ならず」とは逆に、
たとえば選手時代には平凡なプレーヤーや控え選手であっても、コーチになってその才能を発揮する人もいます。
同じように、管理職になって初めて能力を発揮する人もいるといるでしょう。

即ち、これまでの「プレーヤー」という役割では発揮されなかった能力が、新しい役割を担うことで表出されてきた・開発されてきたということが起こります。

コーチングでは、クライアントの方が新しい役割を担うに当たって、
その役割では何が期待されているのか、どのようなスキルが必要とされているのかを、明確化し、文章化してゆきます。
また、クライアントの方の持っているスキルの現状の棚卸しを行うことで、新しい役割に必要なスキルを自覚してもらい、速やかに身につけていけるようモチベーションを高めてゆきます。

スキルの現状を棚卸してゆくと、「今」認識しているスキル以外にも、かつて発揮していたものの現在は使っていないスキル・リソースが沢山あることに気付かされます。新しく身につける必要のあるスキルはどちらかというと少なく、かつて発揮していたスキルを現在の環境に合わせて開発してゆく事になるケースをしばしば経験します。

コーチングでは、役割にマッチさせてゆく過程で、
これまで使われてこなかった、隠れた才能や能力に焦点を当てて、表舞台に引き出してくる、
場面が多いようです。

あなたの隠れた才能や能力って、一体どんなものなのがあるのでしょうか?


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プロフィール

scaramouche

Author:scaramouche
I am an Executive coach, Consultant and Negotiator working in Tokyo, Japan. In charge with develop people, leadership management and motivation management, supporting president level, executive level and organization level.
Concurrently a visiting lecturer/researcher in Ohmae Kenichi School of Business.

After earning MD and PhD in medicine, I experienced medical practice as an anesthesiologist and ICU expert followed by scientific research work of molecular biology and molecular genetics. Following academic experiences, I joined to a global pharmaceutical company, and experienced Drug Discovery projects, Biomarker works in global Biomarker group, and Drug Development projects in the global context of drug development. Through my medical and business career, I have shown leadership involving internal and external stakeholders to create the value of projects.

Specialties: MBA (Business strategy, Marketing, and People Development), GLLC Certified Coach, JCA Certified Medical Coach, ABNLP Certified NLP practitioner, JNLPA Certified NLP practitioner, JSNS Certified Negotiation analyst, MD.Sc, PhD (Medical), Faculty Fellow of Pharmaceutical Medicine, Certification by the Training course of Biomedical Ethics and Law (Tokyo University).

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