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2020-04

指揮者とプレーヤー

先週末から、ICF (International Coach Federation) のAnnual Conference に参加しておりました。その前後にもしわ寄せがきて、blog の更新まで手が回っていなくて誠にスミマセンでした。

さて、ICFの内容は徐々にお伝えしてゆくことにして、少し息抜きに(私の?)
NHK交響楽団の管楽セッションを中心にした Gustav Holst の「Military band の為の組曲」をテーマに語らせて下さい。

現田茂夫指揮の第二組曲と、山下一史指揮の第一組曲です。
第一組曲
第二組曲

この2つの動画をみても、N響の世代交代を感じます。古い方の第二組曲では中野富雄(Fl),津堅直弘(Tp)や須川展也(Sax)らが輝いておられる姿が懐かしいですね。不動のメンバーのClも、横川晴児・磯部周平両氏既に定年になられました。

オケでも、ブラスでも、アンサンブルでも、管楽器の世界は基本的にソロプレーヤーです。その管楽器プレーヤーとしては、アンサンブルや時にブラスがとても演奏したくなります。

何故か?と、自分に問いかけてみました。

作曲家はそれぞれの楽器に対するイメージをもっていて、作曲する際には、曲のイメージに従って、各楽器をそのイメージを活用して使います。新しい色のインスピレーションに対しては、水彩画の手法と同じように、異なる楽器同志を組み合わせて、新しい色を創り出します。

物理学的には、音色はそれぞれの周波数の音波が色んな強さで組み合わさっている時に、その加重平均・バランスによって決定されますので、異なる楽器同志の音を、色んなバランスで組み合わせてゆくと、新しい音色が生みだされるという訳です。

つまり、各楽器は「作曲者が持っているイメージ」というラベルを貼られて、それぞれの曲の中で作曲者のイメージに従って使われています。

その期待値に応えることはプレーヤーとして重要な役割です。しかし、プレーヤーは自分の楽器に対してそれぞれに作曲家とは異なるイメージをもっていますし、時代と共に変わって/進化してゆきます。そこで、プレーヤーとしては「この楽器は/私は、こんなこともできるんだ」とチャレンジする機会をいつも見つけようといつも狙っている訳です。

オーケストラと違って、パレットの色の種類の限られているブラスバンドやアンサンブルがその絶好の機会を提供してくれます。オケとはまた違う意味でこの楽器にはこんなこともできるんだとオーディエンスを驚かせてやろう、とか、自分にとっても殻を破って新しい可能性を見出そう、とチャレンジャー精神を満たしてくれる機会を提供しているのがブラスであり室内楽アンサンブルのようです。

オーケストラのようにパレットの色の種類の限られている場面で、
ピアノや弦楽器のような幅広い表現力をもっていない管楽器が、
自分の殻を破ろうと新しい目標を立ててエンゲージしている世界、
それがブラスであり、室内アンサンブルの世界です。

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ビジネスの世界に同じようなコンセプトを探してみましょう。

ピーター・F・ドラッカーは、企業がなすべきこととして次の3つを挙げています
 ・ 現在の事業の業績向上
 ・ 機会の追求
 ・ 新規事業

「現在の事業の業績向上」は、これまでの事業を時々刻々と変わるビジネス環境の中で、もう一度ゼロベースに立ちかえってどうやったら伸ばせるか考えてみよう」ということです。プレーヤーとしては、期待される役割を、時代により変化するオーディエンスの感覚に合わせて、期待以上のパーフォーマンスで応えようという姿勢でしょう。

「機会の追求」は、現在の事業に対して、新しい顧客、地域、新しい商材などを探ってみる姿勢です。
プレーヤーにとっては、思いもよらないようなパフォーマンスでしょう。

「新規事業」とは、自社の強みを活かして新しい事業に挑戦すること。プレーヤーにとっては、クラシックから出てジャズなどの新しい領域にチャレンジすることでしょうか。

ドラッカーのの言葉からは、「企業は恒に変わる/チャレンジし続けることが重要である」というメッセージが伝わってきますネ。その第一の柱が現在の事業を更に「伸ばす」こと、というのがまた考えされられる示唆に富んだ一言として心に響きます。

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最近のMaria João Piresの充実ぶりには、鳥肌が立つ思い

今日は、このblog page のリリースでいささか悪戦苦闘していました。
本来は、立ち上げらしくビジネス戦略の話題でも書ければいいのですが、ちょっと気力もガス欠になりかけてきたので、クラシック音楽の話題を取り上げます。

最近のMaria João Piresの充実ぶりがすごい。

Wolfgang Amadeus Mozart, Piano sonata in D major, KV 381
ライブ演奏が、YouTube にupされていますが、
鳥肌が立つくらい響きます。

順に第二楽章 Andante、第三楽章 Allegro molto です:
http://www.youtube.com/watch?v=ZyWq7a0IW50
http://www.youtube.com/watch?v=CwwCFaMTmys

Maria João Pires, piano
Trevor Pinnock, piano

トレバー・ピノック、ヨーロッパ室内管弦楽団とのMozart no.27 Concerto のアンコールに演奏された時の録音/録画のようです。トレバー・ピノックは、チェンバリストとしても、バッハの作品に価値ある演奏を残してきていますが、ピアノ演奏は初めて聴きました。
ピレシュ(ピレス)は、その構想力、一音一音が奏でる音の意味・価値、どれをとっても隅々まで輝いていて唸らされる演奏です。後で聴いているオケのメンバーの何とも幸せそうな表情が印象的です。特に、第二楽章など天上の音楽が響いているかのようですネ。

モーツァルトの音楽は、ピアノコンチェルトのオケで、和音を鳴らしているだけで「幸せだなー」「いつまでも、この曲/演奏会が終わらなければいいなー」と思ってしまうのですが、
ここまで隅々まで「音楽そのもの」を感じさせてくれる演奏を聴くと、
一体自分のやっているのは何なんだろうか? と、余りのギャップに自失呆然としてしまいます。

一方、対照的なのが、アルゲリッチとキーシンの K.521 のソナタ。
http://www.youtube.com/watch?v=URj9NoUDD08&feature=related
重量級の2人の繰り出す技に、モーツァルトの音楽が吹っ飛んでしまったようにも感じます。

最近は、各種の演奏会、マスタークラスの音楽からも、
「音楽そのもの」と一体となったかのパフォーマンスをみせてくれるMaria João Piresから目が離せません。
毎回毎回、音楽とはこんなに凄い世界だったんだ、と正に目から鱗です。

Maria João Piresの音楽の世界は、これまでどんなチームプレー(音楽ならアンサンブル)でも達成してこれなかった世界を、飛び抜けた個の才能が見せてくれています。

現代のビジネスにおいても、ブレークスルーを達成してくれるのは、ずば抜けた才能をもった個の力。
21世紀とは、そんな時代なのかも知れませんネ。

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プロフィール

scaramouche

Author:scaramouche
I am an Executive coach, Consultant and Negotiator working in Tokyo, Japan. In charge with develop people, leadership management and motivation management, supporting president level, executive level and organization level.
Concurrently a visiting lecturer/researcher in Ohmae Kenichi School of Business.

After earning MD and PhD in medicine, I experienced medical practice as an anesthesiologist and ICU expert followed by scientific research work of molecular biology and molecular genetics. Following academic experiences, I joined to a global pharmaceutical company, and experienced Drug Discovery projects, Biomarker works in global Biomarker group, and Drug Development projects in the global context of drug development. Through my medical and business career, I have shown leadership involving internal and external stakeholders to create the value of projects.

Specialties: MBA (Business strategy, Marketing, and People Development), GLLC Certified Coach, JCA Certified Medical Coach, ABNLP Certified NLP practitioner, JNLPA Certified NLP practitioner, JSNS Certified Negotiation analyst, MD.Sc, PhD (Medical), Faculty Fellow of Pharmaceutical Medicine, Certification by the Training course of Biomedical Ethics and Law (Tokyo University).

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