FC2ブログ

2020-04

北朝鮮情勢

皆さま、いつもブログをお読み頂き有難うございます。
皆さまがあってこそ、何とか継続できております(よく間が空いてしまいますが。。。)。
北朝鮮問題が騒がしい月になってしまい、またblog が滞ってしまいました。
ここで、現状のまとめに、少し当blog でも言及してみたいと思います。

# アメリカは北朝鮮がICBMを手に入れるのを看過できない
 アメリカは、オバマ前大統領が「戦略的忍耐」で対応したために、ここまで北朝鮮のやったもの勝ちになったと考えています。北朝鮮がICMBを開発し、核弾頭を搭載できる技術(1トン以下に小型化すること。大気圏突入の高温にさらされても起爆できること)を手に入れるのが、絶対に許せない/越えてはならない red line になります。
 日本は、ノドン・テポドン開発により、とっくに射程圏内にはいっています。こんなにのんびりと構えていてよいものかと思いますが、通常ミサイルで原発を狙われても問題ですし、サリンや天然痘ウイルスが拡散してもたまったものではありません。まあ、理由なく撃ってはこないであろうと高をくくっているのでしょうけれども、今の状況で、アメリカの作戦に断末魔の叫びと何でもアリやってこられると、ターゲットは当然韓国と日本でしょう。もっとも、血の結束を誓った宗主国チャイナが、あっさりとアメリカに説得されて裏切った今となっては、中国に向けてミサイル発射する可能性もゼロではないかも知れません。

# 次の北朝鮮の行動
 今月初めの米中会談を通じて、習近平国家主席に北朝鮮を説得させる作戦が今の所機能しているようで、15日の金日正生誕105周年記念式典でも核実験は封印していました。中国が、「15日に核実験することだけは、やめておけ」と説得したのでしょう。とはいえ、核実験は一度準備してしまうと解体するのは至難の業で、結局は実施せざるを得なくなるそうです。
 この中国の行動は、当然ロシアにも睨まれることでしょう。
 となると、4月25日の軍の創立記念日に、何か主張するものがないと内政的/国威発揚には困ったことになるのでしょうけれども、太陽節に軍のパレードもやってしまったので、残るは核実験か、さてさて日本や韓国に核ミサイルを撃ってくるのか? さて、どうでしょうか?
 中国は、金正恩を亡命させようと説得しているのでしょう。さて、この気性ですから、国を離れ金王朝を捨てて、亡命を受け入れるのでしょうか?亡命先は、唯一国交のあるマレーシアという説もありますが、金正男暗殺したため、受け入れられないでしょう。後ろ盾の中国に亡命するのでしょうか?そうなると、中国が北朝鮮に新しい政権を擁立しようとするときには誰を指導者に選ぶのでしょうか?
 説得に失敗した時には、北朝鮮が先制攻撃にでるのでしょうか?相手がアメリカですから、圧倒的な軍事力の差にヤケッパチになって、アメリカの出方を見るまでもなく「何でもあり」作戦にでるのでしょうか?
 核ミサイルのスイッチは、金正恩以外にも6人押す権限を与えられているそうです。金正恩が暗殺されたり、亡命すると、それこそヤケッパチでミサイル攻撃をやってしまうのかも知れません。アメリカのサイバー攻撃は、ヤケッパチの最大一斉攻撃を失敗に終わらせることができるのでしょうか?何十発もノドンが飛来し、どの個体が核弾頭をもっているのか解らない状況になるでしょう。迎撃し漏らしたミサイルの中に、核弾頭を搭載している個体が入っていても不思議はないでしょう。
 もっとも、北朝鮮がミサイル発射する本数よりも、アメリカが空爆で落とす爆弾の方がけた違いに多いので、北朝鮮がミサイル撃つと、必ずアメリカ空軍の報復空爆で、平壌は全滅してしまうでしょう。北朝鮮は戦闘機をほとんど持っていないので、空爆に対して空中戦を挑めないのです。常識的には、こんな状況でミサイル撃ってこないと思いますが、金正恩は暴走すると何をしでかすか分からない性格です。
 なお、今月16日に北朝鮮が威嚇に失敗した中距離ミサイルは、アメリカのサイバー攻撃の結果とも言われています。北朝鮮としても、アメリカのサイバー攻撃の確認する意図があって、発射したのかも知れません。

# ここで北の核放棄ができるのか?
 かといって、ここで核開発を中止するよう説得できたとしても、口先だけというのがこれまでの経過でした。勿論、ロシアが全面的に技術協力していたからこそ、これだけ早く核ミサイル開発が進んでいます。北朝鮮の軍事力強化が維持されるかぎり、問題をこれ以上先送りするのはとても危険な判断だと思われます。一部にも、1994年にクリントン政権が、北朝鮮の核開発組織をぶっ潰すために、局所爆撃を計画した時に実行しておけばよかった、と悔やむ声があります。この時には、北朝鮮の報復措置により、ソウルが火の海になる可能性に対抗措置がとれずに、延期されました。ソウルは、38度線北朝鮮との国境から40km しか離れておらず、通常兵器による攻撃の射程距離に入っています。ソウルに駐在するアメリカ軍兵士とその家族に多大な犠牲がでるとの判断で、攻撃しませんでした。
 その後、北朝鮮はロシアに技術者を派遣し、核開発や軍事力開発を加速化させました。西側諸国の経済制裁は行われても、中国が何も対策しないので、北朝鮮の軍事力開発が進んでしまいました。
 となると、やはり北朝鮮に何か行動をとらせて、アメリカが金正恩の暗殺に動くというのが普通に考えられるシナリオなのでしょう。アメリカはこれまでにも、ベトナム戦争の時のトンキン湾事件のように、相手の先制攻撃をでっち上げて全面反撃に出るのが得意の作戦です。ブッシュ大統領も、大量破壊兵器をでっちあげて、イラクに全面攻撃をかけました。日本も真珠湾攻撃に吸い込まれてしまいましたが。。
 こういった歴史を見てきたからこそ北朝鮮は、先制攻撃に走るかもしれません。となると、日本はミサイルを迎撃できるのでしょうか?どちらかというと、アメリカのサイバー攻撃が機能しないと、核ミサイルが飛んでくる状況が現実化してしまうのかも知れません。

# 日本は準備ができているのか?
 もし、核ミサイルの飛来が仮に防げたとしても、日本にはまだまだ危機が残っています。一つは、北朝鮮の工作員によるテロでしょう。液体のサリンやVXを日本国内に持ち込んでいると考えられていますが、これまでにテロに慣れていなければ、経験もない、警察に対応を促すのでは余りに心もとない。。。と、悩みが尽きません。
 北朝鮮、韓国から押し寄せてくるであろう難民も頭の痛い問題です。中には、工作員も紛れ込んでいることでしょう。彼らによるテロのリスクが更に高まりますが、今度は化学兵器に加えて生物兵器も持ち込んでくる可能性があります。
 そして、工作員だけではなく、15日の軍事パレードで初めて登場した特殊部隊がまた一段と恐ろしい存在です。何でも、殺人を目的に訓練されていて、8万人も居るそうですが、日本国内に入り込むと殺人事件(一般市民から政府関係者まで対象になる)が発生する可能性も高まります。安倍首相だって狙われるかも知れません。
 1996年に北朝鮮の潜水艦が韓国に侵入、江陵市で座礁した際も、北朝鮮の工作員数名が逃亡、何十万という韓国軍兵士相手に逃走を続け、何人もの韓国軍兵士を射殺しており、その能力の高さがうかがわれます。

 何かと緊張の高まった状況が続いていますが、北朝鮮が中国に25日の核実験実施を通告してきたという情報もありますし、アメリカのシンクタンクは核実験に向かって周囲住民を避難させる等の動きがでてきたことを指摘しています。さて、無事に済むのでしょうか?北朝鮮のノドン・テポドンに、サイバー攻撃は機能するのでしょうか?日本のパトリオットやPAC3は、飛来するミサイルの迎撃に成功するのでしょうか?
 27日が新月で、アメリカが北朝鮮を空爆を行うとすると、新月の日と言われております。まだまだ、25日、27日と北朝鮮問題は緊張が続きます。

最後まで、お読み頂き有難うございます。
かなり端折って書いているため、舌足らずの部分もありますが、御見苦しい点すみません。北朝鮮、金正恩がどこかで折れるのか、それとも周囲を粛清してきた「性格」そのままに、断末魔の叫びというか、暴走するのか、今週が一つのピークです。文化遺産の維持の為にも、戦争は回避したいところですが、さてどうなるでしょうか。





スポンサーサイト



花音が天に召されました

皆さま、なかなかブログ更新できておらず、申し訳ございません。
今日は、悲しいお知らせをお伝えしなければなりません。
先日、2月17日19時40分 飼っていたウサギが天に召されました。
2010年の5月18日に家族の一員になって以来、ほぼ7年を共に過ごしました。ウサギの7歳は人間でいうと約70歳、寿命なのかまだ若いのか微妙なところです。こうやって写真みても、なかなか器量佳しでした。
かのん

 ウサギの消化管は繊細なバランスの上に成り立っているそうで、多くの飼いウサギが食物鬱滞などの消化管のトラブルで命を落とすようです。ウサギは、大きな盲腸をもっていて(小腸から大腸に繋がるところです)食べた草やハッパのセルロースをここで腸内細菌の力によって分解します。栄養が取れるか、生きていけるか、この腸内細菌にかかっているのです。食事が送られてこないと、胃腸の動きが悪くなり、腸内細菌のバランスが崩れてしまいます。ウサギは吐くことが出来ない動物なので、腸内細菌が作り出したガスや毒素が胃腸内に貯まっていき、更にバランスが崩れてしまうのです。
 ストレスでも、食べ物でも種々の原因により鬱滞が起こると、かなりやばくなっていきます。様子をみることなく、即獣医さん、とにかく腸を動かさないと状況が刻一刻と悪くなってしまう動物なのです。
 花音も、ペットシーツを食べて体調を崩してしまいました。年齢からしても、そろそろ妙な行動が出始める頃なのかも知れませんが、こうした異常行動に気が付くのが遅れてしまったのは、「いかに普段からちゃんと見れていないか」という事でもあり、家族の一員と言いながら実際の対応は飼い主失格、と反省してもしきれない痛恨のメッセージをもらうことになってしまいました。
 いつも微妙な変化も感じ取れる位に、よく観察し、面倒をみていたら、こういったストレスや高齢化による異常行動のリスクも管理できて、要介護ウサギまで行けるのでしょうね。今回は、しばらく工事の騒音が続いていたので、これがストレスになっていた可能性もあって十分対応できていなかったのが、今となってはとても悔やまれます。ウサギは繊細で臆病な動物で、工事の音・におい、猫の鳴き声、飼育ゲージの場所移動、えさの種類の変化、気温の急変、飼い主の変化、など主に環境の変化に敏感に反応して、ストレスになってしまうのです。

 彼女は暑くても寒くてもじっとケージの中に座っているもの言わぬ存在でしたが、実に沢山のことを教えてくれました。
 ウサギは繊細で臆病な動物です。ウサギは攻撃手段をもっていない動物ですので、自然環境では常に天敵に注意を払っていないと生き延びることはできません。こういったウサギの特性を如何に十分理解することの大切さ、人間にとって何でもないことでもウサギにとってはストレスになってしまいます。階段を駆け下りる生活音でさえ、ウサギにとってはストレスになりますし、犬や猫といった他のペットが同居しているのも、ストレスになっているのです。
 これだけ気を使う、しかもウサギの常識を理解してあげないといけない動物ですので、飼うならかなり気合を入れて、手抜きせずに飼育する必要があります。仕事も人付き合いも一緒だと思います。とにかく、span of control を越えると手が回らなくなってしまいます。
 人間の常識とはまた異なる世界に生きている動物ですから、一つ一つ理解して、気持ちを通じさせるというかコミュニケーション取れるようになる所に、飼っていてよかったと楽しみを感じられる動物です。

 しかし、その花音はもうそこには居ません。これまで、7年近く共に家族でいてくれて有難う。なかなか理解してあげるのが難しく、必ずしも良い状態で飼育してあげることができなくて本当に申し訳ないことをしてきました。一つ一つ理解しあえるようになる、彼女が教えてくれたメッセージを思い出して活かしてゆく事が、彼女の供養になるでしょう。
 これまで有難う、そしてさようなら。私があの世に行ったら、また一緒になれると嬉しいのですが。


ボジョレヌーボの季節です

 ボジョレヌーボの解禁日がやってきました。
 毎年11月の第三週目の木曜日、今年は先週11月17日でした。さて、著者はワインを語れるほどのワイン通では残念ながらありません。ワインは身体に良いとされているのは、何故かを考えてみましょう。
 OECDの中で心臓病のリスクを見てみると、例えば虚血性心疾患死亡率は低い方から日本、韓国に次いでフランスは第三位にはいっています。あの体格で、あのお腹で、心臓病リスクを下げているのが「赤ワイン」なのではないか、とも噂されている訳です。
(図1)
心疾患

 では、なぜ赤ワインがこんような効能を持っているのでしょうか?その理由がポリフェノールにあるのではないか、と常々噂されてきました。
 そこで、今回は季節柄、ポリフェノールについて考えてみたいと思います。
 先に結論を述べておくと、ポリフェノールはラジカルトラッパー(活性酸素 O2- をトラップ・捕捉する)として身体に役に立っています。ポリフェノールは野菜・木の実を食べると沢山摂取できます。ポリフェノールを摂るためにワインを飲んでアルコール摂取量を増やすよりは、有色野菜を食べましょう!

# ポリフェノールとは?
 フェノールは、中学の化学で学んだように、ベンゼン環に水酸基が一つついた構造をしています。
このベンゼン環が複数(Poly-)結合した構造で、水酸基(-OH) がついた構造をしている化合物がポリフェノールということになります。
(図2) ポリフェノールとは何か
ポリフェノール

 生体に含まれるポリフェノールには多くの種類が存在します。構造式で見てみましょう。
 ベンゼン環が複数見られますが、植物の細胞ではフェニルアラニンから合成されたクマル酸CoAにマロニルCoAが重合してできるカルコンから合成されています。ポリフェノールは、ラジカルトラッパーとして生体内では役に立っています。ラジカルトラッパーとして、C=C の二重結合の構造が活性酸素ラジカル(O2-)のターゲットになる訳です。
(図3)りんごの主なポリフェノール成分の構造式
ポリフェノール構造式

 何故、植物はこんなラジカルトラッパーをわざわざ自分で合成しているのでしょうか?それは、光合成の過程で酸化還元反応を繰返していると、電子がO2にぶつかって/1電子還元して、活性酸素(O2-)というラジカルを生成してしまうからです。ラジカルは、有機物/生体物質のC=C の二重結合をターゲットにして酸化してしまいますので、植物は自分自身を守るすべである「抗酸化物質」を自分自身で合成している、ということでしょう。
 因みに、動物では、細胞内のミトコンドリアでの電子伝達系でO2を electron acceptor としてATP合成を行う(植物にも勿論存在しているのですが)際に、漏れ出てきた電子とO2が反応して活性酸素(O2-)は生成されています。
注) ラジカルは、radical に反応する「反応性の高い物質」という意味です。電子のlone pair が存在するので、1秒もかからずに他分子と反応し、lone pair を解消します。

# ポリフェノールの種類
 大きく、モノマーと、幾つも重なって結合したポリマーに分かれます。
(図4)ポリフェノールの分類
ポリフェノール分類1
ポリフェノール分類2

 モノマーの方が含有量は多いのですが、どのような食物 - これは人間の都合で見た呼び名ですね - 植物に、どのようなポリフェノールが含まれているのかを見てみましょう。フラボノイドは、図2のアントシアニジンの構造を骨格としています。Flavo- と名前はラテン語の flavus (黄色)に由来していて、植物では実や葉の色をつけている成分なのです。フラボノイドが分解されたアントシアンは、落ち葉の赤い色です。
 ということで、フラボノイドが有色野菜に沢山含有されていることが理解できると思います。そこで、含有量で見てみると、こんな感じになります。
(図5)食べ物中のポリフェノール含有量
ポリフェノール含有量1
ポリフェノール含有量2

 噂通り、赤ワインに沢山含まれていますが、コーヒー、紅茶、緑茶といった飲み物も負けてはいないようです。下の方が、野菜・果物類に含まれるポリフェノール量です。こうやって並べてみると、お茶やワインで大量に含まれているのは、ノンフラボノイドのコーヒー酸やタンニン酸ということになりそうです。元来、抗酸化作用の強いフラボノイドは、植物本体に含まれるように思えてくるデータです。
 少し脇道にそれますが、最近では、アセロラ、アサイー等の実のポリフェノール含有量が、このコーヒー、赤ワインレベルかそれ以上、とも宣伝されています。ここまで見てきたように、ポリフェノールといっても、フラボノイドなのかタンニン酸なのか?抗酸化作用の評価はどうなのか?といった質的な問題も残っています。ここは、可能性があるというレベルに留めておきましょう。

# 実際のラジカルトラップ(捕捉)能力
  ここまでで、どんな物質がどの位の量含まれているのかは、イメージできたと思います。では、実際に機能しているのでしょうか?我々が食べて、消化吸収というプロセスを経て、どのような形で血中に入り、細胞に到達し、どこでどのように作用しているのでしょうか?
 そこは、調べてみても不明でした。
 ポリフェノールの活性酸素捕捉(ラジカルトラップ)能をみても、信頼に足るデータはなかなか見つかりませんでした。実際、個体である植物/食べ物に含まれる活性を測定しようとすると、抽出するプロセスが入ってくるので、信頼のおける測定系を組むのは難しいことは想像に難くないところです。

 最後に、一体ポリフェノールは、どの程度摂取するのが良いのだろうか、考えてみましょう。ネスレ日本が、2010年10月1日の「コーヒーの日」にあわせて、調査会社のイードとともに実施した「日本人とポリフェノール」に関する調査結果を発表しています。コーヒーは、赤ワインに次いでポリフェノール含有量が多いので、ネスレとしても力が入ります。
 それによると、ポリフェノール理想摂取量は約1500mg、実際の日本人の1日のポリフェノール摂取量は平均1010mg と目標値の約2/3 に留まっていました。図5のデータは、飲料だと100ml当たりの含有量(mg)になります。ワインやコーヒーを700ml /日 飲みましょう、ということになるのですが、「現状よりも500mg 摂取を増やす」と考えるとコーヒー250ml 少し多目の1杯が必要、という解釈もできそうです。
 ここでも、ポリフェノールの質も問題になるのでしょう。タンニンよりは、フラボノイドの方が活性酸素捕捉能は高いように見えますので、理想摂取量といってもタンニンとフラボノイドでは変わってくるでしょう。ラジカルトラッパーの代表格、ビタミンCやビタミンEの摂取量によっても、ポリフェノールの理想摂取量は影響を受けるように思います。ということで総合的には評価が難しいので、まずは野菜を沢山摂取するのが身体には良い、というごく当たり前の結論にしかならないようです。

 ポリフェノールについて、少し理解が進みましたが、他のビタミン類も含めて総合的に考えるのは結構難しい話です。虫の眼に留まらず、鳥の眼・魚の眼にもなって考えてみる習慣の必要性を感じると共に、評価軸の切り方、長所・短所の二面性(良い事だけで、悪い面をもたないモノなど存在しません)といった「評価」の難しさも今回改めて感じました。エビデンスは単純化した系でしかとれないので、どうbig data を評価してゆくのか複眼的な目線が問われます。

 「赤ワインが健康に良い?悪い?」という単純な「二分法思考」では片付かない、複眼的な目で見てみましょう、というある意味皆さまの期待に沿わない落ちになってしまいました。野菜を十分に摂って、赤ワインは人生に華を添える程度、というのも一つの美意識でしょう。正解は一人一人で異なります。
 期待外れという意味では申し訳なかったのですが、こういった複眼的視点で語ってゆくのが私の blog の価値ではないかとも考えております。
 いつも、最後までお読み頂き、有難うございます。皆さまあってのblogです、感謝感謝です。




もう「この道一筋30年」の時代ではない

 ソチ冬季オリンピックの話題にメディアも明け暮れている日々が幕を降ろしました。中でも、日本国中が「金メダル以上のものをもらった」と感動した女子フィギャスケート浅田真央選手のストーリーを今回のテーマに取り上げてみたいと思います。
 日本中の、そして世界中の人々の記憶に深く刻まれたように、浅田選手のFSの演技には、世界のトップスケーターや過去の名選手から称賛の言葉が数多く寄せられた素晴らしい内容でした。皇帝”エフゲニー・プルシェンコは「真央は素晴らしかった。トリプルアクセルは特に良かったよ。君は真の戦士だ」と、SPの精神的ダメージをひきずることなくトリプルアクセルを成功させた浅田を絶賛しています(*1)。
逆境を克服し、敢えて大きなリスクにチャレンジし、そして修羅場を乗り切る姿に日本中が共感しました。いかにも日本人が好むストーリーの体現でした。「この均一感が日本人だなー」と感じながら、私が今回のエピソードから学んだことは、改めて「もうこの道一筋30年の時代ではなくなった」ということでした。では、始めましょう。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 まず、彼女の今季のリズムを狂わせたのは、シーズンを通じて成功確率の落ちた3A(トリプルアクセル)だったように思います。練習では飛べても、本番のプレッシャーのかかった状況では失敗することが散見されたようです。もっとも、私はスケートに関しては全くの素人ですし、また各試合を追って確認している訳ではありません。どちらかというとメディアを通して内容を見ているだけですので、事実確認が不十分のところをストーリーの辻つまを合わせて論理展開していると思って、事実確認の足りないところはお読み頂いている皆様の方でも補って頂ければと思います。
 女性は体操競技でのピークは10代後半です。これは、女性ホルモン分泌の影響で筋力が保てるのが10歳代までで、それ以上は相対的に筋力が落ち、体脂肪率が上昇します。この生理的な肉体の変化が、俊敏性が問われる体操競技に大きく影響しています。フィギャスケートでは、これまでは運動能力というよりも表現力中心の戦いでしたので、20歳前後~20歳代半ばにピークがあるように見えていますが、ジャンプの要求度が高まり、より運動能力が求められると体操競技同様に10歳代後半がピークになってもおかしくはないでしょう。
 それでは、筋力を維持して/衰えを最小限に止めて、表現力に磨きのかかる20歳代までピークを伸ばすにはどうすれば良いでしょうか。それには、陸上短距離で瞬発力を引き出すトレーニングとして注目された「深部筋」トレーニングが参考になるように思います。身体のブレをなくすので、「体幹トレーニング」とも呼ばれています。
 一方で、持久力の必要な陸上の中・長距離でのピークは20代後半から30歳頃です。瞬発力は red muscle によって担われており、持久力は white muscle が担っていますが、赤筋と白筋の割合は遺伝的に決まっています。両方に長じている人はおらず、生まれながらにしてどちらが得意かは決まっています。ジャンプのような瞬発力の要求度が高まると、red muscle の能力が高い選手が増えてくるのでしょう。因みに、この色の差はミオグロビンの含有量の差と考えられています。
 3Aの成功確率にはメンタル面の影響もあるのでしょうけれども、こういった基本的なトレーニング方法の進化を、他の競技の経験からもっと取り入れてゆく必要があったのではないかとも思います。フィギャスケートの試合でカメラが捉えているコーチ陣は、スケート界の指導者ばかりでした。バンクーバー後の4年間、「スケート技術を基本から見直した」というメッセージには、スケートに取り組む本気度が伝わってきますが、また他の競技の経験をもっと取り入れる余地があったのではないかとも伝わってきます。ここが、「この道一筋30年」のコーチ陣では見えてこない視点で、スポーツ界を通じて cross-functional な要素が求められる所と感じます。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 次に、3A を含めて6種類のトリプル・ジャンプを全て取り入れた初めてのプログラムを考えてみたいと思います。
 再び陸上競技との比較で恐縮ですが、ジャンプや投てき競技の試技数は6回です。ピークにチャレンジする走り高跳びや棒高跳びも、5~6回目の試技でピークを持ってこれるようにプランを組みます。前半3回の試技の結果決勝進出が決まる走り幅跳びや投てき競技の場合、3回目までにピークをもってくるようにプランを組む選手で、決勝に進んで後半3回の試技で記録を伸ばせる選手はほとんどいません。
 今回、浅田選手はFSで8回のジャンプを跳んでいます。2A~3A までどの程度全力で跳ばなければならないのか、体力を消耗するのかは、素人の私には解らないのですが、直観として8回のジャンプ(9割以上の力を出さないときれいには跳べないように思います)を組むには持久力・体力をもっと鍛える必要があるように感じられました。試合後の浅田選手のインタビューでも、「後半はきつかった」という内容でコメントしていました。今回のプログラムは「集大成」と位置付けて、「6種のトリプルを全て飛ぶ」という女子フィギャの未登頂の領域にチャレンジしているのですが、準備状況に比べるととてもリスキーなチャレンジではなかったかと思います。
 逆境の中、このチャレンジングなプログラムに挑み、最後まで演じきった技術と精神力は素晴らしかったと思います。それだけに、大きなリスクにチャレンジして達成した姿から、観客と世界中に感動が伝わってきたのでしょう。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 改めて今回の女子フィギャスケートから受けた印象は、「表現力」中心の競技から「技術力」の競技に完全に移行した、というものでした。リプニツカヤ選手が浅田選手のスケーティングを「きれい」とコメントしているように(*2)、現在も今後も表現力が重要な要素であることは勿論ですが。今回も、こういった時代の移り変わりの中で、フィギャ以外の経験と指導者を取り入れた足跡が感じられたら、また違ったチャレンジができたのではないでしょうか。
 こういった時代の変化に対して「この道一筋30年」といった過去の経験の延長ではもはや対応できないということを、改めて実感したように思います。現在のビジネスの世界でも、「多様化を取入れる」と言いながら、ほとんど実行に移せていないのが実情と感じています。こうやって、メディアを通じて国民に、そして世界中にインパクトを与える良いチャンスなのですから、集中的に投資して「次元の違うsuccess story」のお手本を示して欲しいものだと思います。
 具体的には、他競技の経験をもっと取入れて、core muscle や持久力を鍛えるプログラムを組み、三回転ジャンプも80%の力でも跳べる状況まで効率良く鍛え上げる周囲のサポートが欲しかったと思います。体操の白井選手は、一日6時間も8時間もトランポリンで練習し(心底好きだからこそできるのです)、4回転ひねりの新技「シライ」を完成させています。そうなると、「大きなリスクにチャレンジする」姿ではなく、憎たらしいまでに強い「横綱相撲」になってしまい、今回のようなインパクトは姿を消すのかも知れませんが、スポーツ選手の進化としては横綱相撲をとれるように鍛え上げるのが本来の姿ではないでしょうか。
 スポーツ選手は、自分で考え・判断する能力が養われる30歳頃(スポーツもビジネスでも同じです)には既に選手としてのピークを過ぎています。彼らが一流の選手に育つかどうかは、コーチとサポート体制が全てを決めているといっても過言ではないでしょう。レジェンド葛西選手は41歳と、自分自身で考え、判断してトレーニングしていると想像できますが、例外になるでしょう。
 「次元の違うsuccess story」のお手本を国民に示すのは、日本を成功に導くだけのインパクトを秘めています。「根性物語」や「波乱万丈の人生」ではなく、「難題を克服するアプローチ」のお手本を示せるのも、スポーツの大きな社会的意義と考えられますし、アベノミクス、第三の矢、と言っているよりも余程インパクトがあるように思います。


【参考】
(*1) プルシェンコがクワンが!真央のフリー演技に世界の名スケーターたちが感動
(*2) 【勝ち気】ユリア・リプニツカヤ語録

2014年 新たな年の始めに際して

皆さま、新年おめでとうございます。
佳きお正月をお過ごしのこととお喜び申し上げます。
旧年中は、皆様には大変お世話になり誠に有難うございました。改めて心より御礼申し上げます。

昨年は、このブログもなかなか更新できず、皆さまのご期待に十分に応えられなかったこと、深くお詫び申し上げます。年も改まり、心もリフレッシュして再スタート致したいと思います。
2014年の皆さまの益々のご活躍をお祈り申し上げます。

今回は2014年の第一回目として、Facebookでも時々取り挙げている Global 化の問題について少し考えてみたいと思います。”Global” (地球化)というと、世界中に同じ価値基準を当てはめるように誤解されることもまだありますが、GEのジェフ・イメルトCEOもグローバル化の成功要因に「「徹底した現地化」だ。その国で成功したければ、現地への密着が必要だ」と、日経フォーラム世界経営者会議でも述べていたように、グローバル化に取り組むにつれてローカルな多様性に徹底的に取り組むことの重要さが見えてきたように思います。

このようなグローバル化、ローカル化の課題を解決するために、コーチングやコミュニケーションにおいても、しばしば「相手を知る」「相手に興味を持つ」「相手を受入れる」といった課題に取り組みます。それは、即ち「相手の独自性を尊重する」プロセスであり、「相手が一個の人格であることを認め合う」プロセスであり、これらのプロセスを通じて(変な言い回しですが)「受け入れられる」部分と「受け入れられない」部分が存在することを経験することでもあるのでしょう。こういった矛盾に、一抹の孤独感や寂しさを感じる事もあるでしょう。こういった、矛盾や寂しさも含めて「受け入れる」ことが、私たちの成長には必要であると思います。

相田みつを氏の「だれにだって」という詩があります。

だれにだって
あるんだよ
ひとにいえない
くるしみが

だれにだってあるんだよ
ひとにいえない
かなしみが

ただだまっている
だけなんだよ
いえばぐちに
なるから

「一生感動 一生青春」 (1990年)

 他人に言うと愚痴になることを抑えて、自分の中に納めておく経験が、私たちを成長させてくれる、というメッセージに聞こえませんか。

 言うまでもなく、一人一人別人格で、異なった価値観を持っているのですから、同じ日本人同士でも 100%理解してもらう事も、100% 理解する事も不可能です。更に、常識・文化が異なる相手だと、どれだけ理解しているのか、たとえ相手が納得しているように見えても不安になります。
 私たちは、程度の差こそあれ、相手に、社会に理解してもらいたい、認めてもらいたい、という思いをもっています。自分からも、相手を愛し、理解し、認めようと行動するのですが、「できる」部分と「できない」部分を認めて、まとめて「受け入れる」視点が欠かせません。ともすれば、「できる」部分だけに目がいってしまい、視野狭窄になりがちなのが人間と思いますが、相手はそう都合よくはできていないものと痛感させられます。
 都合の悪い所や、見たくないものからは目をそらし勝ちになってしまうのが、人間の弱いところと思います。そこは一歩下がって、見たいところも、見たくないところも俯瞰して、矛盾も合わせて受け入れると心掛けてゆくことを、新たな年の始めに当たり再認識したいと思います。

本年も宜しくお願い申し上げます。

本年もお世話になり感謝申し上げます:2012年

 2012年も残すところあと1時間余りとなりました。
 本年も、多くの方々との素晴らしい出会いに恵まれたこと、また公私ともご一緒させて頂き貴重な経験をさせて頂いたこと、心より感謝申し上げます。そして、このblog に目を通して下さっておられる皆さまにも深謝申し上げます。

 2012年は、歴史に刻まれる激動の年でした。世界は、欧州経済危機、新興国の経済成長に歯止めがかかり、新しい経済成長の道を模索する益々困難な時代へと突入しました。一方、個人レベルでも IBM のワトソン君に代表される人工知能の急速な発達により、産業用ロボットの時代から、ホワイトカラーの仕事までがロボットに置き換わる時代へと移行が始まりました。これからの時代、現在の管理職レベルの雇用が機械に置き換わり、失われてゆくことになるのではないでしょうか。
 過去の経験の通用しない難しい時代、それでも経済成長には価値創造の求められる時代、これほど「人財力」が渇望された事はなかったのではないでしょうか。2013年は、そんな未体験ゾーンに向かい合う「個人の力」が求められる年になると思います。
 これまでも人財育成が21世紀の社会、企業の鍵を握ることは度々指摘されてきました。しかし、こと日本企業においては高度成長時代の「成功体験」を忘れることができず、OJTを柱とした「過去に学ぶ」teaching を繰り返してきており、マインドセットの切り替えが進んできませんでした。頭と言葉では「人財育成」と唱えても、行動が伴っているとは言えない状況が続いていると感じます。2013年は、もう「待ったなし」でしょう。

 皆さまは、この難しい時代にどのような夢を描いておられるでしょうか?
ユングが「無意識」と言語化したように、我々は持てる能力の一部しか使えておらず95%は潜在能力として眠っています。コーチングでは、皆さまのそのような強みと潜在能力を引き出し、行動に変換し、夢の実現をサポート致します。皆さま一人一人が未体験ゾーンに向かい合うためのスキルと勇気をサポート致します。
 皆さまと社会に微力ながら貢献できる2013年を目指して、皆さまと共に夢を追ってゆきたいと思います。
 本年も有難うございました。2013年が皆さまにとり益々飛躍の年になりますよう祈念申し上げます。
 佳い新年をお迎え下さい。




4月は、一度も更新できずに大変申し訳ございませんでした

4月は、一度も更新できずに大変申し訳ございませんでした。
サイトを訪問下さった皆様、一人一人に直接お詫び申し上げたい心境です。

改めて、この blog site の意義を見直して、
再スタート(一月も空いてしまいましたので、敢えて「再スタート」と考えております)を切りたいと思います。
Twitter や Facebook といったSNS tool とも合わせて、どのような内容を、どこのソースから、どなたに向けて発信させて頂くのか、少し整理整頓できればと考えてゆこうと思います。

今後とも宜しく、ご指導・ご鞭撻のほどお願い申し上げます。




NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

scaramouche

Author:scaramouche
I am an Executive coach, Consultant and Negotiator working in Tokyo, Japan. In charge with develop people, leadership management and motivation management, supporting president level, executive level and organization level.
Concurrently a visiting lecturer/researcher in Ohmae Kenichi School of Business.

After earning MD and PhD in medicine, I experienced medical practice as an anesthesiologist and ICU expert followed by scientific research work of molecular biology and molecular genetics. Following academic experiences, I joined to a global pharmaceutical company, and experienced Drug Discovery projects, Biomarker works in global Biomarker group, and Drug Development projects in the global context of drug development. Through my medical and business career, I have shown leadership involving internal and external stakeholders to create the value of projects.

Specialties: MBA (Business strategy, Marketing, and People Development), GLLC Certified Coach, JCA Certified Medical Coach, ABNLP Certified NLP practitioner, JNLPA Certified NLP practitioner, JSNS Certified Negotiation analyst, MD.Sc, PhD (Medical), Faculty Fellow of Pharmaceutical Medicine, Certification by the Training course of Biomedical Ethics and Law (Tokyo University).

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
一般 (11)
マーケティング (2)
クラシック (2)
コーチング (10)
リーダーシップ (6)
イノベーション (3)
医療 (5)
アート (4)
組織人事 (6)
事業戦略 (3)
書評 (4)
心のマネジメント (6)
人材育成 (5)

最初のカウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR